当事務所が「丸投げ」を推奨しない理由
建設業許可のご相談をいただく際、「とにかく忙しいから、書類集めから何から全部丸投げでお願いしたい!」という切実なご要望をいただくことがよくあります。 本業に集中したいという社長の気持ちは、痛いほどよく分かります。しかし、当事務所では「100%の丸投げ」は推奨しておりません。
今回は、なぜ当事務所があえて丸投げをお断りし、「伴走」というスタイルにこだわっているのか、その理由についてお話しします。

目次
なぜ「丸投げ」は危険なのか?3つの大きなリスク
建設業許可の手続きにおいて、社長が「何も知らない・関わらない」という状態は、実は会社にとって極めて危険です。そこには以下の3つの大きなリスクが潜んでいます。
リスク①:過去の「真実(実績)」は、社長にしか探せない
私たち行政書士は、書類を作成し、法的な論点を整理するプロです。しかし、「過去にどんな工事を、誰と、どうやって施工してきたか」という事実をゼロから生み出すことは絶対にできません。 ここを外部に丸投げしようとすると、十分な裏付けがないまま「とりあえず通ればいい」という強引な申請になりかねず、最悪の場合は建設業法違反(虚偽申請)という致命的な事態に繋がる恐れがあります。
リスク②:許可取得後の「うっかり失効」を招く
建設業許可は「取って終わり」ではありません。毎年の決算変更届や、役員・所在地の変更時の届出など、取得後にも厳しい維持ルールが存在します。 手続きをすべて丸投げし、中身を全く理解していない状態だと、こうした報告義務に気づかず、5年後の更新時に「義務違反で許可が継続できない」という最悪の結末を迎えるケースが後を絶ちません。
リスク③:事業の現在地と未来を見失う
許可を取得するための要件確認は、自社のこれまでの歩み、現在の経営状態、そして強みを客観的に「棚卸し」する絶好の機会です。これをただの面倒な事務作業として丸投げしてしまうのは、今後の経営戦略を立てる大切なチャンスをドブに捨てるのと同じことなのです。
「丸投げ」ではなく「伴走」という解決策
そこで当事務所が提案しているのが、丸投げ(=無関心)ではなく、「伴走(=負担の最小化と確実な前進)」というサポートスタイルです。
当事務所が「引き受ける」こと(負担の最小化)
社長に本業へ集中していただくため、専門的な実務はすべて私たちが完璧に行います。
- 難解な「兵庫県の手引き」の解読と、自社への当てはめ
- 役所(西宮土木事務所など)との事前のすり合わせや調整
- 複雑な申請書類の作成および提出の代行
社長に「お願いする」こと(不可欠なご協力)
一方で、以下の点については社長様、あるいは社内の皆様にご協力をお願いしております。
- 自社のこれまでの歴史や、過去の工事経験を語っていただくこと
- その裏付けとなる客観的な資料の手配 (過去の工事契約書や請求書、確定申告書一式、標準報酬決定通知書といった社会保険関連の書類などを、社内から探し出したり関係各所から取り寄せていただく作業)
会社に眠るこれらの証拠は、外部の人間が勝手に集めることはできません。ここに関しては、どうしても社長の労力とご協力が必要になります。
苦労して一緒に取った許可は「最強の武器」になる
資料集めは決して楽な作業ではありません。しかし、一緒に過去の書類をひっくり返し、一つひとつの要件をクリアしていく過程で、社長様ご自身に「建設業法」の基礎知識が身につきます。
この知識と経験があるからこそ、今後「さらに大きな現場を受注したい」「公共工事(経審)に参入したい」と考えたとき、社長自身がルールに基づいた正しい経営判断を下せるようになります。 私たちが目指すのは、単なる飾りとしての紙切れではなく、会社を成長させる「生きた許可(最強の武器)」を手にしていただくことです。
結び:社長の熱い想いを、二人三脚で形にします
「丸投げできないなんて、面倒見が悪い事務所だな」と思われるかもしれません。 しかし、このスタンスは、社長様が手塩にかけて育ててきた会社を法的リスクから本気で守り、次のステージへの成長に繋げたいと願うからこそ行き着いた結論です。
西宮で根を張って事業を営む皆さまにとって、都合の良い「代書屋」ではなく、厳しいことも共有しながら長く付き合える「経営のパートナー」でありたい。それが、しばはら行政書士事務所の想いです。
「今の先生にすべて任せきりで、自社の状況がよく分からない」「これから許可を取りたいが、何から手をつけていいか一緒に考えてほしい」という方は、ぜひ一度、当事務所にお話をお聞かせください。全力で伴走させていただきます。


